薪ストーブに針葉樹の薪を使うメリット

薪と言えばナラ。というのが一般的だった薪ストーブの世界で、針葉樹の薪が使われているには理由があります。

 

手に入れやすくリーズナブル

針葉樹の薪は手に入れやすくリーズナブル

針葉樹の薪は広葉樹の薪に比べ、手に入れやすくリーズナブルです。長さによりますが、針葉樹だと1束あたり250円〜350円、広葉樹だと400〜600円が相場です。伐採が行われるのは主に人工的に植えられた針葉樹の森林なので、山から切り出されて利用可能な木材は、針葉樹がほとんどです。このように針葉樹の薪は比較的手に入れやすいことも特徴です。

 

間伐材の利用を促進で林業を活性化

針葉樹の間伐材は山に放置されたまま、行き場がないのが現状です。そうした間伐材を薪ストーブの燃料として地元で消費することにより、地域林業の活性化、森林環境の改善につながるのです。

 

 

 

 

火がつきやすく、温度が上がりやすい

針葉樹の薪は火がつきやすく、温度が上がりやすい

針葉樹の薪は火がつきやすくパッと燃え瞬発的な火力が強いのが特徴です。焚き始めは針葉樹を、落ち着いてきたら広葉樹を使うなど、針葉樹の薪の特長を生かした使い方もおすすめです。

 

 

 

 

乾燥が早く、軽い

針葉樹の薪は乾燥が早く、軽い
針葉樹の薪は広葉樹の薪に比べ乾燥が早いという特性があります。条件がよければ、春に薪作りをし、その冬に焚くということが可能です。自分で薪を作る方にも乾燥しやすいのはかなりのメリットになります。 信州大学農学部が調査したところによると、ナラなどの広葉樹と比べて、カラマツやアカマツの針葉樹は乾燥が非常に早いことがわかりました。5月末に薪を作って乾燥させた場合、針葉樹は約2か月で薪として使用可能な含水率20%以下まで乾燥しましたが、ナラは乾燥がゆっくりでさらなる乾燥期間が必要という結果が得られました。
また、針葉樹の薪は軽いため持ち運びが楽で便利なことも魅力の一つです。

 

針葉樹の薪についてのよくある誤解

針葉樹の薪を焚くと、温度が高くなりすぎてストーブを傷めないか?タールが多くて煙突が詰まるのでは?という話をよく聞きますが、それは針葉樹の薪が悪いのでなく、扱い方が間違っていることによる誤解です。

樹種が問題なのではなく、乾いているかどうかがカギ

発熱量や火持ちなど特性はあれど、薪に樹種は関係ありません。大切なのは、しっかり乾燥しているかどうか。何ヶ月も置いたから大丈夫、というのではなく、きちんと雨を防いで風通しの良い場所で乾燥させさせましょう。針葉樹でも薪として全く問題なく使うことができます。

薪ストーブメーカーにかかわらず針葉樹は使えます

薪ストーブメーカーにかかわらず針葉樹は使えます
以上のような理由から、現在日本で販売されている薪ストーブは、大抵どのメーカーでも針葉樹を使うことができます。
「●●のメーカーのストーブだから針葉樹が焚ける、焚けない」ということは、基本的にはありません。

 

 

 

 

焚き方に問題があることがほとんど

高温になってしまう場合、それは薪の量と供給する空気が多すぎるといった、焚き方に問題があることがほとんどです。 各ストーブには必ず推奨の薪の補給量と、空気調節の加減について指示があります。必ず取扱説明書を確認し、適切な使い方をすることが大切です。

  • 焚付け時以外に細い薪を大量に入れない
  • 空気の供給量を必要以上に多くしない
  • 不適切な箇所(灰受け扉、ダンパーなど)をあけたまま長時間燃焼しない

 

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