薪と言えばナラ。というのが一般的だった薪ストーブの世界で、針葉樹の薪が使われているには理由があります。
手に入れやすくリーズナブル
針葉樹の薪は広葉樹の薪に比べ、手に入れやすくリーズナブルです。長さによりますが、針葉樹だと1束あたり250円〜350円、広葉樹だと400〜600円が相場です。伐採が行われるのは主に人工的に植えられた針葉樹の森林なので、山から切り出されて利用可能な木材は、針葉樹がほとんどです。このように針葉樹の薪は比較的手に入れやすいことも特徴です。
間伐材の利用を促進で林業を活性化
火がつきやすく、温度が上がりやすい
針葉樹の薪は火がつきやすくパッと燃え瞬発的な火力が強いのが特徴です。焚き始めは針葉樹を、落ち着いてきたら広葉樹を使うなど、針葉樹の薪の特長を生かした使い方もおすすめです。
乾燥が早く、軽い
針葉樹の薪についてのよくある誤解
針葉樹の薪を焚くと、温度が高くなりすぎてストーブを傷めないか?タールが多くて煙突が詰まるのでは?という話をよく聞きますが、それは針葉樹の薪が悪いのでなく、扱い方が間違っていることによる誤解です。
樹種が問題なのではなく、乾いているかどうかがカギ
発熱量や火持ちなど特性はあれど、薪に樹種は関係ありません。大切なのは、しっかり乾燥しているかどうか。何ヶ月も置いたから大丈夫、というのではなく、きちんと雨を防いで風通しの良い場所で乾燥させさせましょう。針葉樹でも薪として全く問題なく使うことができます。
薪ストーブメーカーにかかわらず針葉樹は使えます
焚き方に問題があることがほとんど
高温になってしまう場合、それは薪の量と供給する空気が多すぎるといった、焚き方に問題があることがほとんどです。 各ストーブには必ず推奨の薪の補給量と、空気調節の加減について指示があります。必ず取扱説明書を確認し、適切な使い方をすることが大切です。
- 焚付け時以外に細い薪を大量に入れない
- 空気の供給量を必要以上に多くしない
- 不適切な箇所(灰受け扉、ダンパーなど)をあけたまま長時間燃焼しない